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パブリシティ

月刊アスキー2007年3月号

あのインテルも10億ドルの投資を決定 今年はベトナムが熱い!


【上記画像内 写真 上・左下】
QTSCは、ホーチミン市中心部から15kmほど離れた場所に位置する。写真は施設内にあるアンナビル。道路に面した7階建てのビルで1万5000m3あり、沢山のオフィスが入居している。なお、QTSCを管理するクアン・チュン・ソフトウェア・シティー開発会社は優遇措置などを説明したウェブサイトを設置。英語、日本語ページも用意されている。 http://www.quangtrungsoft.com.vn/

【上記画像内写真 右下】
敷地内のトレーニングセンター「ホア・セン」。マーケティングや会計、製品管理のほか、WordやExcel、AccessなどのIT関連の科目、英語などが学べる。


■ あのインテルも10億ドルの投資を決定
  今年はベトナムが熱い!
  ソフトウェアパークで始まるIT産業革命


 2006年11月、米インテル社はベトナムのホーチミン市に予定していた半導体工場の投資額を、当初予定の3億ドルから10億ドルに引き上げることを表明した。この一件に限らず、IT関連でベトナムが話題になる機会が最近増えている。なぜベトナムなのか?

 ベトナム進出における最大の魅力は安価な労働力。人件費の安い同国は、中国よりも低コストで優秀な人材を確保可能だ。一般的にベトナムの労働者は手先が器用で忍耐強く、緻密な作業に向いているとして日本企業の評価が高い。数学教育も盛んなことから、プログラミングの分野での期待も大きいのだ。

 政府もハイテク産業の育成方針を打ち出しているが、その拠点が「ソフトウェアパーク」と呼ばれる特別地区だ。ソフトウェア産業に重点を置いたエリアで、企業施設や研究所、トレーニングセンター、娯楽施設まで敷地内に完備。ベトナム名物の「計画停電」もなく、電気も安定供給されている。

 先述のホーチミン市では、ITを同市の主要産業に育てるべく、外国企業の誘致用に巨額の資金を投入してEタウン、サイゴンソフトウェアパーク、クアン・チュン・ソフトウェア・シティ(QTSC)といったソフトウェアパークを建設。現在、3施設合わせて200社近くが「入居」しており、どこも満杯の状態に近づきつつある。

 その中でも、QTSCはパーク内の通信システムに890億ドン(約6.5億円)を投資。敷地内は電力や上下水道以外に光ケーブルも埋設され、交通やネットなどあらゆるインフラが完備している。目を引くのはQTSC内での優遇措置。ワンストップサービスとしてあらゆる行政上の手続きがパーク内で済むほか、法人税は4年間免除。ソフトウェア開発で使用する機器の輸入、自国ソフトウェア製品の輸出には免税措置がとられるなど、破格の待遇が受けられる。

 ベトナム政府はソフトウェアの受注高7000万ドル(2005年度実績)を5億ドルに伸ばす意向だ。WTO加盟で、外資系企業に対する大幅な規制緩和が始まる2007年はまさにターニングポイント。受け皿となるソフトウェアパークを拠点に、フラット化の一翼をベトナムが担う日はすぐそこまで来ている。