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パブリシティ日刊工業新聞(1998.10.14)創業列伝 わが社の軌跡
WIPジャパン社長 上田 輝彦氏
■ 翻訳業の情報化で先行 大衆化で市場拡大目指す
英語、フランス語はもちろん、ヒンズー語にウルドゥ語、タミール語などの少数言語を含む四十カ国の言語。これらをカバーする翻訳サービスと調査業務がWIPジャパンの守備範囲だ。社員数六人の規模ながら海外六十七カ国に三千人の翻訳者のネットワークを持つ。同社は創業後わずか三年でこのネットワークをつくり上げた。「会社を発足させたころ、翻訳業界の情報化、電子化はまだ遅れており、電子メールによる納品などもほとんど行われていなかった。当社の場合、すでにメールやDTPでの納品が九五%を超えており、クライアントとのやりとりはデータを介して行うのが当たり前になっている。先駆けてコンピューター技術を活用したのが成長の要因だと思う」 都市銀行出身の上田代表と同僚だった福島良雄氏、英国留学時代の友人である日高宏氏の三人で旗揚げした。今でも三人が共同代表を務める。発足当初はアルバイトを余儀なくされた時期もあったが、三年目で年商一億円を超えた。その背景には「まさにインターネット様々」というようにネットの活用がある。 ///一部略/// 売り上げの六〇−七〇%が翻訳業、残りが調査業務とデータ入力の受託。翻訳業をベースにしたシンクタンク的な側面もあり、このような業態は珍しい。大阪が基盤にもかかわらず、首都圏のクライアントの比重が半分以上を占めている。調査業務も、経済統計や特許情報から医学資料や美術情報まで幅広い。 「電話での商談に際して同時通訳者が介在するシステムが実現すれば、日本語だけで海外ビジネスが可能になる。コストさえ下がれば、中小企業などのニーズは十分にあるはずだ。このように、翻訳業が大衆ビジネスになれば、市場はさらに拡大する。また最近は海外からの依頼も増え、日本語の介在しないビジネスにも着手した。日本にとどまらない事業を目指したい」 (北大阪支局長・嶋崎 直)
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