タイ語はマイクロソフトがサポートしている言語のひとつである。タイ文字の記述方法が複雑であるため、タイ語では複雑なコンピュータ処理を必要とする。
タイ文字は子音と母音に分かれた表音文字であるが、母音の位置が子音に対して上下左右の四方向あり、上部に記号を複数、縦方向に書くこともある。縦方向にも母音と記号が伸びるため、正しくタイ文字を表示させるには上下に十分なスペースが必要である。
上下方向に十分なスペースをとるにはローマ字や漢字などの文字の二行から三行分が必要があるが、文章によっては必ずしも上下方向に文字が伸びるとも限らず、伸びても一部の文字だけである。最初は上下方向に少ない領域を取り、上下方向に伸びた場合、上下の領域が広がるという処理をしているアプリケーションもあるが、こういう複雑な処理をしているアプリケーションは少ない。
そのため、コンピュータの表示では上部または下部が欠けて見えない場合がある。IE、mozilla、 firefoxなどのWebブラウザの一行入力欄でも、タイ文字の下部が欠けて見えないなどの問題が起こる。キーボード入力は、直接その文字に対応するキーを打つ方式をとっているが、文字数が多くシフトキーを多用するため慣れるのには時間がかかる。日本語のIMEやATOKのようなインプットメソッドがタイ語にもあれば便利だという意見もあるが、少なくともマイクロソフトはそのような機能をサポートしておらず、現状はおそらく存在しない。
上下にも文字が伸びるため、内部表現における順序の統一やカーソル位置の処理も難しい。上下に複数の母音・声調等の記号が伸びる場合、打つ順番が違うと、表示上は同じになるにもかかわらず内部表現上でのコードの配列順序が異なることがある。
この場合、同じ単語・同じ表示であるのに内部表現が異なるため、カーソルがユーザの意図と異なる動きをしたり、検索や置換などの処理が困難になる場合がある。最近では子音、母音、その他補助記号が順序通りに並べられないと正しく表示されないようになっているプログラムもあるが、すべてのプログラムで統一されているわけではないので、完全な解決には至っていないのが現状である。
このようにタイ語はコンピューター処理では発展途上であり、多くの改善が期待されている。同様の問題を文字に似た共通点のある、ラオス語、カンボジア語も持っている。